離乳食とアレルギー①

コラム

食物アレルギーは、特に乳幼児期に多く見られますが、成長とともに改善されることが多いとされています。
アレルギーの原因となる食材の中でも、鶏卵、牛乳、小麦の順で発症頻度が高く、これらの食材は幼少期にアレルギーを引き起こしやすいものとして知られています。

ただし、症状が出たからといって必ずしも食物アレルギーとは限りません。
その日の体調や他の要因も関与することがあります。
アレルギー症状が現れた場合は、速やかに医師の診察を受けることが重要です。

離乳食で注意が必要な食材

離乳食を進める際に特に注意が必要な食材として、鶏卵、牛乳、小麦、大豆が挙げられます。

牛乳アレルギー

牛乳アレルギーは、通常ミルクを飲んだ際に症状が現れなければ問題ないと考えられます。
しかし、ミルクアレルギーが疑われる場合は、医師と相談の上で、アレルギー対応ミルクの使用を検討しましょう。

鶏卵アレルギー

鶏卵アレルギーは、多くの場合卵白のタンパク質に対する反応です。
以前は離乳食に卵を導入するのはステップ3からでしたが、現在はステップ2で卵黄、ステップ3から全卵を使用することが推奨されています。
卵は様々な食品のつなぎや加工品に含まれるため、アレルギーが判明した場合は注意が必要です。

小麦と大豆アレルギー

小麦と大豆はステップ1から使用されることが多い食材です。
これらもまた、加工食品や調味料に広く使われているため、アレルギー症状が現れた場合は医師と相談しながら対応を進めましょう。

離乳食の基本的な進め方

アレルギーが疑われる場合でも、基本的な離乳食の進め方を守りつつ、アレルギー食材を避けることが重要です。

  1. お子さんの体調が良いときに: 食物アレルギーのリスクを最小限に抑えるため、離乳食を試すのはお子さんの体調が良いときに限りましょう。
  2. 十分に加熱し消化しやすくする: 食材は十分に加熱し、消化しやすい形にして提供します。これにより、アレルギー反応のリスクを減らすことができます。
  3. 少量ずつから始める: 新しい食材は少量ずつ試し、アレルギー反応がないことを確認してから徐々に量を増やします。
  4. 平日の昼間に試す: アレルギー反応が出た場合にすぐ病院に行けるよう、食材を試すのは平日の昼間にしましょう。

総括

乳幼児の食物アレルギーは注意深く管理する必要がありますが、過度に心配せず基本に忠実に進めていくことが大切です。アレルギーの有無にかかわらず、適切なタイミングと方法で離乳食を進めることで、お子さんの健康を守りつつ、食事を楽しむ習慣を身につけさせることができます。

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