ステップ2(もぐもぐ期)
離乳食のステップ2は「もぐもぐ期」と呼ばれ、赤ちゃんが舌で食べ物をつぶして食べる練習をする時期です。月齢の目安は7〜8ヶ月ですが、ステップ1(ゴックン期)の進み具合を見て判断するのが良いでしょう。個々の成長に合わせて無理なく進めることが大切です。
食材の固さと種類
この時期の食材の固さは舌でつぶせる程度です。赤ちゃんが自分で舌を使って食べ物をつぶす感覚を身につけるため、柔らかく茹でた野菜や果物などが適しています。具体的には、以下のような食材がこの時期に適しています。
- おかゆ: 5〜7倍がゆが基本です。前のステップで慣れたおかゆを少し固めに調整します。
- 食パン: 耳を取って、細かくちぎり、水やミルクで柔らかくして与えます。
- うどん: よく茹でて柔らかくしたうどんを小さく切って与えます。
- 野菜: にんじん、じゃがいも、かぼちゃなどを柔らかく茹で、舌でつぶせる程度にします。
動物性タンパク質への挑戦
このステップでは、動物性タンパク質も取り入れ始めます。ステップ1で植物性タンパク質(豆腐など)に慣れた後、次のような動物性タンパク質を少しずつ試していきます。
- 白身魚: 鱈やカレイなどの白身魚を加熱し、柔らかくほぐして与えます。白身魚は脂肪が少なく消化に良いので、初期のタンパク源として適しています。
- ささみ: 鶏のささみは繊維が細かく、茹でると柔らかくなるので、細かくほぐして与えます。
- 鰹節のだし汁: 鰹節から取っただし汁は風味が良く、他の食材と混ぜても美味しく食べられます。
- 卵黄: 完全に加熱した卵黄を少しずつ与えます。卵アレルギーの有無を確認しながら進めていきます。
乳製品の導入
ステップ2の後半からは、乳製品も少しずつ取り入れることができます。初めての乳製品としては、無糖のヨーグルトが適しています。ヨーグルトはカルシウムやタンパク質が豊富で、消化にも良いので、少量ずつ与えて様子を見ます。
食事の進め方
この時期の食事は、舌でつぶすことを練習するために、食材の形状や固さに気を配ることが重要です。初めての食材を与える際は、一口ずつ少量から始め、数日間様子を見てアレルギー反応がないか確認します。また、食材の種類を少しずつ増やしていくことで、赤ちゃんの食べる楽しみを広げていきます。
食事の回数は1日2回が目安です。朝食と夕食の時間帯に合わせて食べさせることで、食事のリズムを作っていきます。また、授乳も引き続き行い、母乳やミルクからの栄養も確保します。
次のステップへ
ステップ2が順調に進んだら、次はステップ3の「カミカミ期」に移行します。この時期には、さらに固形物を増やし、赤ちゃんが自分の歯茎で食べ物を噛む練習をします。赤ちゃんの成長とともに、少しずつ食事の形状を変え、豊かな食生活をサポートしていきましょう。
次回は、ステップ3のカミカミ期について詳しく解説します。赤ちゃんが噛むことを覚え、より多様な食材を楽しむためのポイントを紹介していきます。