前回は、食育の観点から子供が食事をする際の環境整備について書きました。
今回はその続きとして、前回お伝えできなかった細かい部分に焦点を当てて、具体的な内容を補足していきます。
食べるときの姿勢について
適切な姿勢で食事をすることは、子供が快適に食事を楽しむために非常に重要です。
特に小さな子供の場合、体に合った椅子を使うことが大切ですが、家庭にある椅子が子供にとって少し大きすぎる場合も多いでしょう。そんな時には、以下の工夫をしてみてください。
椅子が大きい場合の対処法
- バスタオルやクッションを活用する: 背中と椅子の間にバスタオルやクッションを挟むことで、子供の姿勢を安定させ、正しい姿勢で食事ができるようにします。
背中がしっかりと支えられることで、食事中に前のめりになりにくくなり、食べやすくなります。 - 足場の確保: 子供の足が椅子からぶらぶらしていると、姿勢が不安定になります。
足が床にしっかりと着くようにするために、座面を調整する。椅子の下に牛乳パック等で足場を作ってあげる。などをしてあげましょう。これにより、足元が安定し、姿勢が良くなります。
歩けるようになったら
赤ちゃんが歩けるようになると、食事中に歩き回ってしまうことがあります。
この時期の子供は好奇心旺盛で、じっとしているのが難しいこともありますが、食事の時間は座っていることが大切です。
食事中に立ち歩いてしまった場合、以下の対応を心がけましょう。
- 一貫したルールを設定する:
食事の際は必ず座って食べるというルールを一貫して守るようにしましょう。
立ち歩いてしまった場合には食事を一時中断し、再び座るよう促します。
このルールを繰り返し伝えることで、子供も次第に理解するようになります。 - 追いかけて食べさせない:
立ち歩いている子供を追いかけて食べさせると、誤った習慣が身についてしまいます。
幼稚園や保育園、小学校になってもこの習慣が残る可能性があります。
立ち歩いてしまった場合には、食事を中断し、座るように指導します。
どうしても座らない場合は、食事を終わらせても良いでしょう。
まとめ
食事の環境を整えることは、子供の食育において非常に重要な要素です。
適切な姿勢を保つための工夫や、歩けるようになった子供への対応など、細かい部分にまで注意を払いながら、子供が食事を楽しみながら学ぶ環境を提供してあげましょう。
これらの取り組みが、将来的に子供が自立して健康的な食生活を送る基礎となります。