離乳食には4つのステップがあります。それぞれのステップには目的があり、徐々に大人と同じ食事に移行していくプロセスをサポートします。
それぞれのステップに進むタイミングの目安はありますが、赤ちゃんの成長には個人差があるため、目安にとらわれすぎず、赤ちゃんのペースに合わせて進めることが大切です。
今回から数回に分けて、離乳食の各ステップの特徴と代表的なメニューを紹介していきます。
ステップ1(ゴックン期)
ステップ1は「ゴックン期」と呼ばれ、生後5〜6ヶ月頃が目安です。この時期は、赤ちゃんが舌の先に乗せられた食べ物を喉の奥まで自分の力で運び、飲み込む練習をします。食べ物をスプーンで口の中に突っ込むのではなく、舌の上にそっと乗せるようにして与えることがポイントです。
代表的な食材
- おかゆ: 最初は滑らかなペースト状のおかゆから始めます。
- パン: すり潰してペースト状にするか、細かくちぎって水分を含ませます。
- 豆腐: 柔らかい絹ごし豆腐が適しています。
- 野菜: にんじんやじゃがいもなどをペースト状にしたもの。
- だし汁: 昆布のだし汁や野菜の煮汁を利用します。
この時期の目的は、赤ちゃんが滑らかなペースト状の食べ物を飲み込むことに慣れることです。最初は非常に滑らかなペーストから始め、徐々に少し粒が残る程度に荒くしていきます。
ペーストの変化
ペーストの粒度を変える際には、食材ごとに段階的に進めるとスムーズです。例えば、おかゆの場合、初めの2週間は非常に滑らかな状態で与え、その後、少しずつ粒が感じられる程度にしていきます。これは、赤ちゃんが飲み込みやすいテクスチャーに慣れるための重要なステップです。
次のステップへ
ステップ1の期間は約1〜2ヶ月です。この期間に、赤ちゃんが食べ物をしっかり飲み込むことに慣れたら、次のステップに進みます。この移行期間中は、食材の種類を増やしつつ、食感も徐々に変えていきます。これにより、赤ちゃんの食べる楽しさを感じさせながら、消化能力を高めていきます。
次回はステップ2の「モグモグ期」について詳しく解説します。赤ちゃんが食べ物を噛む練習を始めるこの時期には、さらに多様な食材とテクスチャーが登場します。ステップ2に進む準備が整ったら、新たな挑戦を楽しみにして、赤ちゃんと一緒に次のステップに進んでいきましょう。